hyuga_kabocha(まっきー)のブログ

Twitterに書ききれない長文投稿用ブログです。

シスターアクト感想~オハラにラブ・ソングを~

書きかけになっていたシスターアクトの感想を慌ててアップ。


当初の予定では,「アダムス・ファミリー」「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」「ブラックメリーポピンズ」同様,「泣く泣く観劇断念リスト」に入っていた「シスターアクト」でしたが,

タイムラインに大量に流れてくる「村井國夫のオハラ神父が!!!」的なツイートに我慢できなくなり,

気づいたらチケットを握りしめて帝国劇場前にいました。


キャストは,瀬奈デロリス&賢也カーティスというエニシング・ゴーズコンビをチョイス(気づいたら帝国劇場の前にいた,という記述といきなり矛盾していますが)。

観劇時はそんなに自覚が無かったのですが,どうやら自分が思っていた以上に私はエニシング・ゴーズが好きだったようで(後からジワジワ来た)。


実は「天使にラブ・ソングを」の映画は全く見たことがない状態で観ました。

なので映画との差異が気になることもなく。


瀬奈さんがデロリスにぴったりでびっくり。リノの時も思ったけど、瀬奈さんって、格好よさ&可愛さ&はっちゃけ!のバランスが素晴らしい。
森公美デロリスは、瀬奈デロリスとはまた全然違う感じではまっているんだろうなぁ。オープニングのクラブシーンだけでも観てみたい。


賢也カーティスは,女好きであると同時に,変な狂気じみた不気味な怖さがあって良かった。大澄さんの悪役って初めて観たかも。こんないい悪役するんですねぇ。

Twitterで「悪役のときの賢也さんは目が死んでいる」という誉め言葉を見たのですが,なるほど,それであの怖さがあるのか。


石井=汗っかき=エディは,コメディに演ってても,歌うと二枚目っぷりが歌に溢れ出てますね。
白めの衣装で「俺は君のヒーローに(意訳)」みたいな妄想ソングを全力で歌われると、どこかのワンダーランドで観た白い禅ナイトさんの「君のヒーロー」がちらつきます。


メアリー・シスター・ロバート役のラフルアー=宮澤=エマさんは,何も知らずに初めて観たのですが,後で調べてびっくり。まさかミュージカル歴がこんなに浅いとは。

第一印象で「この人絶対にピーターパンやってる!」と思ってしまったくらい,かわいくて堂々としていて上手かったのです。

そして宮澤喜一元首相のお孫さんでしたか。二度びっくり。


そして本日のメイン,村井國夫神父。

1幕は大人しいのですね。黒の質素な衣装で,渋大人格好いい村井神父。

 現実の経済的な問題から目をそらし,神に救いを求める修道院長に,「神はもう答えを示していらっしゃいます。あなたがそれを見ようとしないだけです」とぴしゃりと言う,落ち着いた大人な神父様です。


だからこその,そこからのギャップ!!!!!


 1幕ラストでシスターたちの歌に衝撃を受け,踊りたくてうずうずしている,でも修道院長を盗み見て自粛して,でもやっぱり踊りたい!と小さく踊っているのが可愛すぎて悶絶です。


その鳳修道院長も,お堅くて厳しい修道院長としてのオーラとはまりっぷり,そこから真顔で笑いをガンガンとりにいくところがすごい。

思っていたよりもコメディ担当でしたよ修道院長様。
神父と修道院長,この2人のコンビだけでも楽しくて何度でも楽しめます。


そして2幕で村井=オハラ=國夫神父の本領発揮。あれはずるいwww
そりゃ登場と同時に笑いも起こるし、あの軽やかなMCと横っ走りとダンスのためだけにもう1回観たい。何度でも観たい。


迷える仔羊ちゃん大発生ですよ。
何も知らずに観ていたのであろう隣席のお姉様は,思わず声に出して「何?!」って言っちゃう驚きっぷりでした。


カーテンコールまでノリノリで、本当に素敵な神父様でした


村井オハラ國夫神父のMCのせいで、その後の鳳修道院長の真面目なソロ中も思い出しニヤニヤしていたわけですが、帰宅途中もニヤニヤが止まりませんでした。
國夫神父のダンスとMCだけで動画まとめてYouTubeにアップしてくれないかなー。
絶対お客さん増えると思うんだけどなー。


終わった瞬間に観客席から一気に「楽しかった!」と声が聞こえたけど、本当に思わずそう言っちゃう、踊りたくなる楽しさ!
映画の『天使にラブソングを』を観てないから比較できないけど、客席も使っての臨場感があるし、この話を生歌で観られるのは素晴らしい。


ノリがよい


&楽しめる


&舞台は華やか


&ストーリーもわかりやすい


&役者が客席近くに来る


と,ミュージカルあまり観たことない人も楽しめそうな要素がいっぱいで、おすすめできる作品なのかも。
今回が日本初演とのことだけど、これは再演を重ねて,ミュージカルファンを増やしてほしいなぁ。