hyuga_kabocha(まっきー)のブログ

Twitterに書ききれない長文投稿用ブログです。

祐友(2024年クリエ新春のお祭!)感想

 2024年の新春にシアタークリエ(東京)とシアタードラマシティ(大阪)で開催された、祐友こと『Yuichiro&Friends -Singing! Talking! not Dancing!-』

シアタークリエ『Yuichiro & Friends -Singing! Talking! Not Dancing!-』 (tohostage.com)

 

1月21日の禅さん&浦井さんの楽日に観てきました!

 とりあえずTwitterに、禅さん浦井さんソロ曲のみネタバレ有りで感想を書いたので、

https://x.com/hyuga_kabocha/status/1748915972948500730?s=20

 

 これを補足しながらネタバレ有りで書いていきますが、禅さん中心の感想であり、全体を記録・網羅するものではありません。

 東宝公式が出したセットリストはこちら

https://x.com/toho_stage/status/1758391959977373853?s=20

 

 まずオープニング!祐一郎さんの母校である四谷第三小学校の校歌をアレンジしたものを祐一郎さんが歌うのですが、ジャズっぽくアレンジされているのと祐一郎さんがそれっぽく歌うのとで、「何のミュージカルの曲だろうこれ?」と思わされる趣向です。

 私は初日にネタバレを踏んでいたのですが、それでも「学び舎」の歌詞が出てくるまではわからないよねこれ~と思って聴いていました。祐一郎さんがたびたび四谷第三小学校のお話をするという前提知識が無かったら、最後までわからないと思う。

 トーク部分では、東京に引っ越して最初の1年(小学3年生の時)は満員電車で通学していたこと、子どもは足を浮かせても大丈夫なくらいぎゅうぎゅうだったこと、そんな祐さまのランドセルに鞄を乗せてくる大人がいたことのお話を。「鹿児島市にも市電はあったけど乗客は30人くらいで~」というお話もありました。鹿児島の市電は小さな車両の2両編成ですからそれなりに乗っていてもそのくらいなのです。

 帰宅してから家族にその話をしたら、「小学2年生までしか鹿児島にいなかったのに、出身地を鹿児島と言って、鹿児島の話をそんなにしてくれるのはありがたいねぇ」と言っていました。実際、小2で広島に引っ越して行って、広島出身としている有名歌手さんもいらっしゃいます(もちろんそれが悪いわけではなく)。

 このインタビュー

(2ページ目)山口祐一郎「きっかけは4番目の父親」 歌の才能を見抜かれ | AERA dot. (アエラドット) (asahi.com)

を読んだときに、「祐一郎さんが生まれたころ(1956年)に息子をカリフォルニア大学に留学させることができる鹿児島の土木関連会社経営者ってかなり限られるのでは……」と思ったんですけど、鹿児島の名家だったのかな……鹿児島では鴨池に住んでたって言ってたし……

 

 禅さんのソロ1曲目は中島美嘉の「雪の華」。個人的に思い出がつまった大好きな曲です。2022年開催の『THE PARTY in PARCO劇場』で禅さんが歌ったのですが、平日で私は観に行けなくて地団駄を踏んでいたので、今回聴くことができてとても嬉しかったです!

 私は2列目最上手の席だったので、「客席指差し視線送りしながらこの歌を歌う禅さんの破壊力すごいな禅さんファンが正面から受けたら心臓が止まりそうだけど祐さまファンを落としにくるならこのくらいでちょうどいいのかな」などと思いながら完全に横から眺めていました。

 歌唱後トーク。禅さん的にはこっぱずかしい歌詞もあるけれど、お空へ旅立った愛犬のマルちゃんの気持ちで歌っているそうです。

 私1「うわあああ、禅さんの『雪の華』がこんなに優しくてあたたかいの、マルちゃんが大好きなご主人の禅さんを思って歌う歌だったからなんですねー!!!!!(感動)」

 私2「マルちゃんは歌詞に合わせて見つめて指差しして客を落とそうとしないのでは」

 の感情がひしめき合って大変でした。

 禅さんがマルちゃんを引き取って育て始めたのは、04年エリザベートで浦井さんと共演していたころ。 地方公演中、禅さんの朝のウォーキングについてきた浦井さんに、写真を見せたり話したりしていたらしいです。(なお浦井さんはウォーキングは1日で脱落)

 そしてマルちゃんがお空に旅立ったのも、笑う男の地方公演で浦井さんと共演していた時。浦井さんは禅さんが電話で話しているのを偶然聞いて、思わず禅さんをハグしようとしたけど、禅さんはここは甘えるところじゃないからと。禅さん、受け止めてご自分の胸の内に納めたんですねぇ。

 そして知寿さんとの会話。

知「禅さんがこの前この曲を歌った日、東京で初雪降ったでしょ?さすが禅さん持ってる〜って思って。しかも昨日も天気予報で明日は雪って聞いて禅さんすごい持ってるー!って」

禅「自分でもちょっと思った」

知「でもそんなこと全然なかったね!!!」 (※雨でした)

 

 浦井さんのソロ曲は、クラシカロイドより「六弦の怪物」。生でこれを聴く日が来るとは思っていなかったのでびっくりでした。

 歌詞の「明日の道標」のところで浦井さんが祐一郎さんの写真を指差した回があったと聞き、浦井さんの動きに注目していると、手に持っていたのは大入り袋!

これを片手に祐一郎さんの写真に絡みに絡み(?)ながら歌う浦井さん。その後、この功績(?)で祐一郎さんからチョコをもらう浦井さん。

 

 平野さんのソロ曲で『レディ・ベス』の「秘めた想い」を聴けたのも嬉しかった。レディ・ベス再演してほしい。今の平野さんのベスも観たい~。ちなみに禅さんもソロコンサートで「秘めた想い」歌ったことがあります。大塚さんが歌った「Part of Your World」も歌ったことがあります。ネタではなく本気歌唱です。シシィもエポニーヌも歌うよ!興味を持った人はぜひ禅さんのソロコンサートも観に来てね!(突然の宣伝)

 2曲目の『レベッカ』からの「永遠の瞬間」も良かった~。これまたレベッカの再演も観たくなる。

 

 保坂さんの前半曲「God Help The Outcasts」を聴きたかったけれど、後半ではCATSの「メモリー」を聴けました。どうもありがとうございます。MSMSのときに祐一郎さんと保坂さんがCATSの話をしていて、禅さんに「人間以外演じたことある?」と尋ね、禅さんが「クワガタ」と言ったときの2人の驚愕の表情が忘れられません。「それはメイクとか動きとかもクワガタに……?」「しません!」禅さんは『遠い夏のゴッホ』でゴイシクワガタのイルクーツク先輩を演じています。

 

 祐一郎さんの1幕ラスト曲は、TdVの1幕ラスト曲!祐一郎さんのクロロック伯爵を最初に観たとき、1幕ラスト曲を初めて観たときの感動を思い出しました。祐一郎さんの素晴らしいところは数あるけれど、「劇場空間の支配力」がすごいなと心の底から思った覚えがあります。祐禅コンビでの現帝劇でのラスト「帝国劇城」に行きたかったよ~~~~~~~

 

 2幕冒頭曲は男性キャスト3人による「最後のダンス」!歌は大真面目ですが、振りはチューチュートレインなぐるぐるを3人でやり始めます。これは祐一郎さん・禅さん・浦井さんの3人で観られて本当に良かった!もちろん他の組み合わせも観たかったけれども、祐一郎さんの動きからの禅さんのアレンジにさらに応える浦井さんが楽しすぎる。後ろ2人は完全に毎日アドリブを重ねていた教授とアルフレート、フェドロとグウィンプレンだった。経験が活きすぎている。あの見事な反応を祐一郎さんと禅さんが観られていないのもったいないので記録用でもなんでもいいから主催は見せてあげてほしい。伯爵さまの後ろで息ぴったりにチューチュートレインしている教授とアルフレート良かった。良いものを観た。

 2幕から髪型チェンジで禅さんはゆるポニテだったんですけど、ポニテの禅トートを観られて感無量です。禅トートはソロコンサートに何回か降臨しているんですけど、ポニテ!!!それと今回私は2列目最上手席だったのですが、祐一郎トートが歌っているときに後ろ向いてスタンバイしている禅トートの美しい横顔を観られたのでマイ神席でしたどうもありがとうございます。良いものを観た。

 歌詞割は、祐一郎さん→禅さん→浦井さんの順に割り振った結果なんでしょうけど、長年フランツを演じた禅さんが「2人の愛は見せかけ 陛下の腕に抱かれて 貴方はそっと私にも 微笑みかけている」の部分を歌うのすごいですね。フランツとしてたぶんいちばん長くトートを見てきた禅さん、禅トートは禅フランツの目に映ったトートなのではと思うと、フランツ役者が演じるトートも面白いですね。良いものを観た。

 3人で交互にガンガン歌っていく「最後のダンス」、歌のラストの「この俺さ」は、祐一郎と禅さんにジェスチャーで譲られた浦井さんが格好よく歌い上げた上でのジャンピング土下座。良いものを観た。

 

 禅さんと保坂さん/涼風さんのデュエット曲は『エリザベート』の「夜のボート」。涼風さんとのデュエットを聴きたかったけれども、保坂さんも本役をやっていないのが信じられないほどでさすがです。上手席は下手から出てきて上手のシシィに歌うフランツを観るという点でもとても良い席でした。私が禅さんに沼落ちした禅さんの老フランツの表情が全て観られる……シシィに向ける禅フランツの表情が……!シシィが手をすり抜けて呆然とする禅フランツーーーーーーー!!!!!!!!

 そして2人でしっとり歌い終わったら、にこーっと笑って、にこにこで腕を組んではける禅さんと保坂さん……最高ですどうもありがとうございます。

 

 祐一郎さんのアンコール曲は、1曲目を上回る衝撃度でした……すごい……いちおうネタバレを踏んで何を歌うかは事前に知っていたんですけど、それでも祐一郎さんのあまりに情感のこもった歌+アレンジで、まさか……「はじめてのチュウ」だとは……すごいですね……最後にすごいものを観た。どうもありがとうございました。

 

 トークも歌もとても楽しく、今年最初の劇場通いとしてとても良かったです。新春恒例にならないのかな。とにかく祐一郎さんに無理のない範囲で続いてほしい演目です。禅さんもまたゲストで呼んで、一緒にいっぱい歌ってください!!!!!どうぞよろしくお願いいたします。また次の開催を楽しみにしています!