hyuga_kabocha(まっきー)のブログ

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KING&QUEENコンサート(初日)感想

▼以下,8月30日(土)の「KINGQUEENコンサート」の感想,ネタバレ有りです。
鹿賀さんについての感想中心になっていますが,書き手の趣味なのでご了承ください。
 また,ドリンクコーナーでは「レ・ミゼラブル」「ジキル&ハイド」「ラブ・ネバー・ダイ」というオリジナルドリンクが販売されてますが,販売は開演前と幕間のみで,幕間は15分しかありませんので,ご利用は計画的に。
 1幕55分,休憩15分,2幕60分,パンフレットは1200円です。
 
▼今回は,オーケストラは舞台奥に配置されています。その前にプロジェクションマッピング用のセットが置かれ,さらにその前で歌うという形でした。
私は前から4列目センターブロックだったのですが,真正面の2列目の方がいらっしゃらなかったので,舞台が直接正面に見えるという良席に。
さらに,登場した鹿賀さんがそこにすっぽり入って真正面を見るという立ち位置だったので,開演直後に呼吸困難に陥りそうに。
 
▼最初のナンバーは,『ジキル&ハイド』より「罪な遊戯」
いきなりです。ワイルドホーンコンサート以来,2度目の鹿賀&濱めぐの「罪な遊戯」。
鹿賀さん,相変わらずの色気なのですが,この曲ではパワーを使うところ,のばすところがきつそうでちょっとヒヤっとしながら聴いてしまった部分も。
 
▼しかしこの後は上り調子。2曲目は「時が来た」
歌う鹿賀ジキルの後ろで青い炎が燃える映像が映っていますが,個人的な感想は
「そんなものはなくても,鹿賀さんが歌えば後ろに青い炎くらい見えるのだよそれを見せるのが鹿賀さんなのだよむしろ鹿賀さんの炎のほうがそのちゃちな炎よりすごいから,それチラチラして邪魔だからちょっと消して」
です。はい。
曲始めにジキルの研究室が映るのとか、良い背景や演出ももちろんたくさんあったんですけど、ここだけはまぁ個人的な好みで。
私の中では、この曲は青い炎というより、一面の光というイメージ。
 
▼そして,ついに『ジキル&ハイド』より「対決」
自己紹介にも書きましたが,私をこの道(鹿賀ファン道)に引きずりこんでくれた,運命の1曲です。鹿賀さんの歌はどれも大好きですが,これは私にとって別格なのです。
赤と青のライティングの中で鹿賀ジキルと鹿賀ハイドが交互に現れる演出も大好きなのですが,これもはっきり言って,赤と青のライトいらないのではという域に達していました。
ジキルもハイドも,冒頭の「声の伸びが」とかいう心配を消し飛ばす,圧巻の演技(←ただの歌ではなくなっている)。
後のレミゼについてのトークコーナーで,バルジャンとジャベールを交互に演じていたことについて質問されて,「苦じゃなかった」とはっきり答えてらっしゃいましたが,そうだよなぁ1曲の中でこれだけジキルとハイドを演じ分け,歌い分けできちゃう人だもんなぁ,と改めて納得。
 
▼『ジキル&ハイド』の4曲が終わってトークコーナー。鹿賀さんと濱田さんの2人きりでトークです。それだけでドキドキします。
  濱田さんがルーシーについて,「今まで私が演じた役の中でも一番かもっていうくらい,まっすぐで純真で!」と語ったのに対し,鹿賀さんが「そーいう役ですもんね」と身も蓋も無い天然コメント。これぞ鹿賀クオリティ。こっちは笑いを堪えるのに必死です。
濱田さん曰く,「会話,いつもこんな感じです」。
 
▼会話の中で,濱田さんが鹿賀さんの部屋の扉を叩いてるシーンを濱田さんが再現していたのですが,「お兄様~」と言いながら叩いていて,「お兄様って呼んでるんだ!」ということに1人でにまにま。
 
▼『シラノ』の制作発表での,2人の出会いについては
「私は某劇団四季の人間でしたから,鹿賀さんは本当に大先輩で~」と,全く伏せていない伏字トークが続きます。
後のジーザスについてのトークでも,某浅利先生という方が登場していました。
 
▼濱田さんの暴露によると,今回の企画は「この曲目,この順でいきますので」とセットリストを渡されたとのこと。いきなり『ジキル&ハイド』で,しかもこの4曲で,上演順とも違ってて,これはヘビーだなと思ったそうです。
実際2人とも,この時点でかなり出しきったとちょっと息を整えるように話していて,濱田さんが「どのくらい出しきりましたか?」と鹿賀さんに尋ねたら,「9割」と即答。
まだ開始20分くらいです。鹿賀さん頑張って。
 
トークが終わり,濱めぐが「次は『強い男ととぼけた男』のコーナーです!」と紹介したら,鹿賀さんが「『強い女』でしょ?」とつっこみ。
おおおおおお,鹿賀さんが,濱めぐを,フォローしている!!!!!
とてもいいものを見ました。
 
▼というわけで,強い女ということで
『ボニー&クライド』より「死ぬのもそんなに悪くない」
濱田さん,白いロングドレスですが,ダンサーさんたちとしっかり踊っています。すごい。
 
▼そして,とぼけた男代表ナンバーは,『エニシング・ゴーズ』より「青い鳥のように」
そうです,『エニシング・ゴーズ』の見せ場,大タップナンバーを2曲ともスルーして,「歌の力こそ世界一」と飄々と歌った,鹿賀ムーンフェイスです。
いやでも本当に,鹿賀さんにこう歌われると,歌の力は世界一だなぁ,つらいことあったらこれ歌おう,歌を歌おうって思います。だから頼むCD出してくれ。(脱線)
歌い終わって,軽くスキップ2回して,とぼけた楽しそうな顔をして舞台袖へ。その様子のあまりの可愛らしさに,会場の鹿賀ファンが全員胸を撃ち抜かれて倒れた音がしました。
かーーわーーいーーいーー。
そして何よりご本人がとても楽しそうにしていることが見ていて本当に幸せというか,その笑顔にとにかく萌えるというか(以下自重)
 
▼そしてまた強い女に戻って,『カルメン』より「もしも叶うなら」
この後,トークコーナーにて,
濱田「こんな歌をたくさん歌ってますけど,私はそんな強い女じゃないです!」
鹿賀「そんなことないよ,強い女でしょ」
濱田「ええ!でも私,普段ふわふわひらひらしてません?」
鹿賀「うん,ふわふわしてるよ」
濱田「ええええええ,どっち?!」
会話はかみ合わないけれど,2人ともとても楽しそうにトークコーナーは続いていきます。
この辺の様子を見て,ああ,鹿賀さんと濱田さんが組んだのはこうだからか,と納得。
 
トークが終わり,「次は『ラブ・ネバー・ダイ』のコーナーです!」と言ってはけようとする濱田さん,歌う気満々で舞台に残る鹿賀さん。
 すると濱めぐがそっと鹿賀さんの横へと戻り,鹿賀さんの腰あたりにそっと手を当てて,舞台袖へ誘導。
介護! じゃなかったエスコート!!!!!
若干会場に笑いが起きる中,舞台は暗転。鹿賀さんは照れ笑いしつつ袖へ。
フォローすると,この後,コニ―アイランドのテーマに合わせてダンサーがちょっと踊った後が,鹿賀さんの「君の歌をもう一度」だったのと,
2幕のレミゼコーナーは,トークが終わった後,そのまま鹿賀さんが残ってオーヴァチュアが流れ,レミゼの鹿賀さんの「彼を帰して」が始まるという,ちょっと似た構成だったのとが原因かなと。
 
▼そして!!!『ラブ・ネバー・ダイ』より「君の歌をもう一度」
良かった!!
少なくとも,私が観た3回よりは,安定性とか声とかいろんなものが良かった!これだけでもう感動して泣きそう。鹿賀さああああん。
よし,じゃあこれからスタジオ録音で『ラブ・ネバー・ダイ』CD出しましょう!ね?!!!!!
 
▼入れ替わって,『ラブ・ネバー・ダイ』より「ラブ・ネバー・ダイ」
鹿賀さんと濱田さんが入れ替わるとき,ちょっとファントムとクリスティーヌになっていて,とても素敵でした。
そして安定の濱メグクリスティーヌ「ラブ・ネバー・ダイ」。高温の安定感もだし,この細い体でどうしてこの声が出るんだと改めてしげしげ見てしまいました。
何度聴いても本当にすごいなぁ。これで盛り上がったところで,1幕終了。
 
 
▼2幕は『ジーザス・クライスト・スーパースター』より,「今宵安らかに」「私はジーザスがわからない」「ゲッセマネの園」
  ジキル&ハイドもそうですが,どの曲をとっても全部好き!という作品なので,イントロだけでもわくわくします。
  2人で「今宵安らかに」を歌った後,鹿賀さんがはけて,残された濱めぐが歌うのですが,これまでのトークコーナーを見た上で聴くと,「私は彼がわからない」「彼がかわいい」というのが濱田さんの本心に近いのではなんて思ってしまいました。
 
▼鹿賀ジーザスの「ゲッセマネの園」はもう,鹿賀さんがジーザス過ぎて感想が上手く言葉にならないのですが,安定感が違うというか,血肉になっているのかなと思わせる域でした。ご本人は「デビュー曲ですからねぇ」とのほほんとおっしゃっていましたが。
ちょっと脱線しますが,「それぞれのコンサート」で聴いて,本当に魂震えるってこういうこと言うんだろうかってくらい感動したのが,鹿賀さんのこのゲッセマネの園,市村さんのオペラ座の怪人,そしてこの2人の「対決」でした。
ラブネバのときに市村さんが「僕にはファントムが宿っている」的なことをおっしゃっていた気がするのですが,それを借りれば鹿賀さんには間違いなくジーザスが宿っているなぁと。
 
ジーザスコーナーが終わって,ゲストが登場。今日はJKimさんです。
とにかく濱田さんと本当に仲が良いのが伝わってきます。2人できゃっきゃしているのを楽しそうに見守る鹿賀さん,「日本語今でもたどたどしいですけど」とJKimさんが言うと,真面目に優しく首を横に振る鹿賀さん,素敵………!!!
 
▼ゲストソロ曲,本日はJKimさんが英語で『Cats』より「Memory」を。
スタンドマイク1本で見事に歌いあげてかっこよかったです。
 
▼そして,濱めぐエルサによる『アナと雪の女王』より「Let It Go~ありのままで~」
プロジェクションマッピングは,雪みたいな光が降ってくるシンプルなものだったのですが,この曲は脳内で勝手に歌に合わせて氷の城が建っていくので,確かに凝ったものは必要ないですね,はい。
ものすごく上手くて,でも松たか子さんのエルサとは違っていて,やはり個性が出るものなんだなぁと。濱めぐエルサでした。
そして,これはやはり生で聴く,ミュージカル曲ですよね…!と実感。お松さんも,どこかで生で歌ってくれないのかなぁ,聴きたい!
歌い終わった後,濱めぐがドレスの裾を翻し,見事な女王顔をキメて去っていくのですが,思わず「よっ! 女王様!」と声をかけそうになる女王っぷりでした。
 
▼ここで鹿賀さんが入って,『ラ・カージュ・オ・フォール』より「砂に刻む歌」
これも,「もう来年2月のアップを始めてたんですか」というくらい良い仕上がりだったのではと思います。安心して鹿賀ジョルジュにうっとり。やっぱり鹿賀ジョルジュのこの歌いいなぁ。
 
▼再び濱めぐ&ゲストに戻って,デュエット曲『シカゴ』より「All That Jazz
2人とも英語詞で歌唱。トークもでしたが,歌でも,気が合ってとっても仲良しというのが伝わってきて,素敵な2人だなぁと。
一瞬だけ歌詞が飛んだのかつい出たのか,濱田さんが日本語詞で歌ったところがありましたが,それで乱れることもなく息もぴったり,かっこよかったです。
 
▼そしてついに最後の「レ・ミゼラブル」コーナー。まず,鹿賀バルジャンの「彼を帰して」
鹿賀バルジャンはもちろんほとんどCDでしか聴いたことがないのですが,この曲は鹿賀さんが少しお年を召されたことで,非常に良い味が出ていたような気がします。これ以降の老バルジャンのナンバーも歌ってみて欲しい!
下水道でマリウスを担がせるわけにはいきませんが,鹿賀バルジャンの歌は,ずっと歌ってほしいなぁ。
 
▼ここで,セットリストにはない,バルジャンとコゼットの出会いのシーンの歌が始まります。
鹿賀バルジャンが歌っていると,後ろから静かに濱めぐが近づいてきます。ん…?まさか…?!
鹿賀さん,気づくと横にいる濱めぐにびっくりして飛びのきます。
(バルジャンを歌っていますが,鹿賀バルジャンではなく鹿賀さんになっている感じw)まさかという顔で濱めぐに歌いかけると,
濱めぐ(ものすごく子供な声で)「はい~コォゼーット」
鹿賀バルジャン,露骨に「なんか違う…」という怪訝な顔をして濱めぐコゼットと手をつなぎ,コゼットもものすごく怪訝な表情のまま,2人で手をつないで歩き出します。
…腹w筋wがwwwwwww
私の文章力では面白さが伝えきれないのが残念です。私は自室で観ていたら,左右2mに転がりながら笑った自信があります。面白かった。
 
▼それだけ笑わせておいて,コゼットは舞台に残り,ぐるっと回るとそこには濱めぐエポニーヌがいて,「オン・マイ・オウン」
 いやでもこれがすごかったというか,完全に自分の想像を超えるはまりっぷりだったというか。
 個人的には,本公演もしくはスペシャルキャストでやって欲しいと思うくらい,大好きなエポニーヌでした。
 
▼そして最後の曲は,鹿賀ジャベール「星よ」
やー,もう,私を鉄格子にぶちこんでくださいと思った見事なジャベールでした。
やっぱ鹿賀ジャベールだよ,やっぱ鹿賀ジャベールだよ,超かっこいいよ,いや,かっこいいなんてもんじゃないよなんだこれ,鹿賀ジャベール~~~~~~~
(感想を文章で表すことを放棄)
感涙の中,終幕。
 
▼アンコールは2人でよりそって現れ,「ベルジュラックの夏」
あああ,やっぱいい曲だよ,そして2人ともなんて幸せそうに歌うんだ最高だよ…!!!
歌ったのはこの1曲だけでしたが,鹿賀さんと濱田さんが2人で仲良く出てきては引っこむを繰り返す様子が,ラブネバのカーテンコールのようでもあり,シラノの2人のようでもあり,2人とも楽しそうで,見ていて幸せになりました。
ああ,ありがとう鹿賀さん! ありがとう濱田さん! ありがとう関係者のみなさま!!