hyuga_kabocha(まっきー)のブログ

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石川禅5thソロコンサート予定曲目の勝手な解説

石川禅さんの5thソロコンサートの予定曲が一部発表になりました。

 日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」でだんだん不穏さと存在感を増してくる脇坂賢治が気になる方!脇坂の美声が気になる方!

 脇坂の中の人、石川禅さんは歌も素晴らしいのです。9月2日、3日のソロコンサートへ来て、生の脇坂の歌を聴いてみませんか?

 「でもミュージカルなんて知らないし~」という方のために、超私見、超ダイジェストで、発表された曲の解説を書いてみました。

 もちろん、予備知識無しで行っても楽しめると思います!公式も「ノーサイド・ゲーム」から来るお客様を想定しているようですし、ミュージカル曲だけでなくポップスも歌うそうです。

 でももし、歌われるミュージカル曲について「軽く知っておきたい」という方がいたら、こちらをどうぞ。


♪「カフェソング」(『レ・ミゼラブル』)
 
 物語の主役はジャン・バルジャンですが、これはバルジャンの娘の恋人のマリウスという青年の歌です。

 フランス革命後、王政に戻って貧困に苦しむパリ市民を見て、青年学生マリウスは王政を倒すべく、志を同じくする学生たちと砦(バリケード)を作り、蜂起します。これは、自分たちが蜂起すれば市民も立ち上がることが前提の蜂起だったのですが、市民は立ち上がらなかったため、砦は軍に鎮圧され、学生たちは全滅します。しかし、マリウスは重傷を負って気絶しているところをバルジャンに救われ、ただ1人生き残ります。
 
 この歌は、そんなマリウスが、かつて仲間たちと夢を語り合ったカフェを1人訪れ、自分だけ生き残った苦しみや亡き友人たちへの想いを歌う歌です。

 禅さんは作品中でもマリウスを演じ、その後46歳になってもスペシャル公演でマリウス役として出演するほど、代表的な役の1つになっています。


♪「対決」(『ジキル&ハイド』)
 
 善良で生真面目な医師の青年ヘンリー・ジキルは、自分で作った薬を自分の体で試した結果、悪の人格エドワード・ハイドが現れ、二重人格になります。
 
 この歌は、ハイドが夜な夜な人を殺す中、必死に元に戻るための新しい薬を作ったジキルが、その新薬を飲んでハイドを消そうとするときに歌う歌です。

 ジキルとハイドの人格が交互に現れ、争いが激しさを増すにつれ人格の入れ替わりも激しくなります。声も性格も全く違うジキルとハイドの言い争いを、数小節ごとに完璧に歌い分ける圧巻の歌です。

 禅さんは作品中では、ジキルの親友・アターソンを演じていました。


♪「どうやって伝えよう」(『ロミオ&ジュリエット』)
 
 ロミオのいとこで親友のベンヴォーリオが、ジュリエットが死んだことをロミオにどう伝えようか思い悩む歌です。

 イタリアのヴェローナで、モンタギュー家とキャピュレット家という2つの家の対立が続く中、モンタギュー家の一人息子ロミオとキャピュレット家の一人娘ジュリエットは両想いになります。
 しかし、ジュリエットのいとこでジュリエットに片思いしていたティボルトはロミオに闘いを挑み、自分の代わりに親友のマーキューシオが致命傷を負ったことにかっとなったロミオはティボルトを殺してしまい、ヴェローナから追放されます。
 婚約者との結婚を迫られたジュリエットは薬を飲んで仮死状態となることで家を出てロミオと結ばれようとしますが、計画を伝える手紙がロミオに届かず、事情を知らないベンヴォーリオがジュリエットの死だけをロミオに伝えてしまいます。
 
 禅さんは作品中ではジュリエットの父・キャピュレット卿を演じていました。
 
♪「レベッカⅢ」(『レベッカ』)
 
 身寄りのない若い娘「わたし」は、妻を亡くしたばかりの大富豪・マキシムと旅先で偶然出会い、求婚されます。結婚して彼の屋敷へ行くと、そこにはマキシムの前妻で人を惹きつけるカリスマがあった「レベッカ」の影響が色濃く残っていました。加えて、レベッカを崇拝する家政婦頭・ダンヴァース夫人により、「わたし」は少しずつ追い詰められていきます。

 この歌は、ダンヴァース夫人がレベッカを讃え、「わたし」を追い詰めて飛び降り自殺の寸前まで追い込む迫力の怖い歌です。

 禅さんは作品中では、マキシムの親友のフランク・クロウリーを演じていました。


♪「目を開いて」(『笑う男』)
 
 16世紀のイギリス、グウィンプレンは2歳のころに人買いに買われ、見世物にするために大きく口を裂かれて、常に笑った顔になりました。人買いの船は嵐にあって沈みますが、生き残ったグウィンプレンは雪原をさまよう中で盲目の赤子を拾ってデアと名付けました。その後2人はウルシュスという男に助けられてそのまま家族となり、成長します。
 成長したグウィンプレンとデアは想い合う仲になりますが、グウィンは大貴族の元から誘拐された嫡男であることが判明します。屋敷の執事・フェドロの思惑でグウィンプレンはウルシュスとすれ違ったまま引き離され、貴族として生き始めます。
 
 この歌は、貴族院に初めて登院したグウィンプレンが、自分たちの利益だけを考えて政治を行う貴族たちに、もっと貧しい人々のことを見てほしいと訴える歌です。

 禅さんは作品中では、グウィンプレンを操ろうとする執事・フェドロを演じました。


 現時点で発表になった曲については以上です。また追加発表があればつけ加える予定です。

 これ書いてるお前誰だよと思われるかもですが、ただの禅さんファンの1人です。
 実は直接観ていない作品もあるし、勘違いもあるかもしれないので、間違いを見つけたらコメントに書き込んでいただくか、Twitterで@hyuga_kabochaまで教えていただけるとありがたいです。即刻修正します。

 需要があるかはわかりませんが、誰か1人にでもお役に立てば嬉しいです!

写真は上記リンク先(石川禅ソロコンサート公式HP)より。
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