hyuga_kabocha(まっきー)のブログ

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石川禅 4th ソロコンサート 2018 (感想編)

 2018年6月30日(土),イイノホールにて開催された石川禅さんの4回目のソロコンサートに,昼公演・夜公演ともに行ってきました。
今回はファンの要望に応えての土曜開催,バンドも入ってのコンサートでした。ファンの声にちゃんと向き合って応えてくれるの,本当に嬉しいし素敵ですよね。今回はファンからのリクエスト曲の受付もありましたし。
 そして何より内容も素晴らしかった!
私は2012年エリザのフランツで禅さん沼にはまった人間なのですが,今回のソロコンサートでさらに深く沼に沈んだ自覚があります。この沼~は底~無し!(♪『欲望は底なし』)
 同じ時代に生まれて,ソロコンサートを観ることができて,本当に良かった…!
そんな私の感想を,好き放題書いていきます。記憶違いや興奮による補正があるかもしれませんがご了承ください。

セットリストのみを記載した記事
も別にありますので,セットリストを知りたい方はそちらをご覧ください。

7月8日,♦ハイタッチ会について 追記。


『夢に見るマンダレイ』  (「レベッカ」より)
 
 舞台が暗転し,颯爽と現れた禅さんは,黒が基調の大人かっこいい雰囲気のとても素敵なお衣装。
レベッカ」を観たことがないので曲はわかりませんでしたが,
「何これ禅さんめっちゃ格好いいじゃん…衣装似合いすぎだろ最高かよ…これこれこの路線どんどん押していこうよ…格好いい…やっぱスタイルいいよ最高だよ…眼福…めっちゃ素敵…輝いてる…」
と,うわごとのように心の中で呟きながら聴いていました。
目と耳と心をいきなり同時に奪われた。 


『ミッドサマー・イブ』  (「PUCK」より)
 
 1曲目から続けての『ミッドサマー・イブ』 
「髪の香りが指に残るよ」と歌いながら,うっとりと髪をすくいあげるような一瞬の表情と手の仕草がもう最高。
禅さんは芝居歌と言っても派手な動きが入るわけではなく,むしろ控えめなくらいと思っていますが,時折入るこういう手の芝居とか素晴らしくないですか!?
私が手フェチだからそう感じるだけかもしれませんけど!
 あと手フェチついでに言うと,禅さんが右手人差し指につけてる指輪,素敵ですよね。禅さん,わりとアクセサリーつけたり変えたりするけれど,あれもセクシーでいいですよね。好き。(語彙力どこいった)


MC
 
 1曲目は「レベッカ」冒頭の曲と説明。自らふふっと笑いつつ,「宣伝,宣伝」とおっしゃっていましたね。
(※この、あざといような照れ隠しのような「ふふっ」も可愛いくて好きです)
もちろん,観に行く気まんまんですよ。がぜん楽しみになった。
 2曲目は,リクエスト曲の中から個人的に選んだとのこと。
「ミッドサマー・イブ」は夏至の前夜,でも歌詞に「一夜明けても」とあるのでこの歌を歌っているのは夏至の日,
そして夏至は私事ながら僕の誕生日!的な説明でした。
まぁ推しの誕生日とか正確に覚えられない私が禅さんの誕生日を「だいたい夏至」と認識しているのは確かで,去年の禅さんの誕生日が夏至だったのも確かですが,夏至の日は年によって微妙に違うし今年は1日ずれてたよ…と細かいこと言うのは野暮か。
うん,夏の太陽も似合うし,禅さんの誕生日は夏至
 そしてここで,「後でセットリスト配るから,残りの曲紹介は無しです!」と宣言。
おお,MCを削ってガンガン歌うのか。嬉しいけど本人の体力回復は大丈夫なのかなとちょっと心配。


『秘めた想い』  (「レディ・ベス」より)
 
 まさかのガーディナー様によるベスのナンバー。冒頭で曲がわかった瞬間こそ「貴方がこれを歌いますか猊下!?」と思いましたが,
歌を聴き始めたらそんなこと吹き飛びましたよね。
こんな54歳男性が大人の男の色気あふれる衣装着て歌ってるのに,本役でしたっけってくらいのベスで,背景と衣装まで見えそう。
 あと,何かこうスコーン!と歌詞が自分の中に入ってきて驚いたというか,他に好きな曲がたくさんある「レディ・ベス」の中で私はそこまでこの曲の印象は強くなかったんですが(ベスバージョンの『私だけに』だな,くらいの感想だった),禅さんの『秘めた想い』を聴いたらなんだか一気に好きになりました。


『もしも鍛冶屋なら』  (「マリー・アントワネット」より)
 
 そしてそれ以上に,歌詞と歌と心情がスコーン!と入ってきて引き込まれたのが『もしも鍛冶屋なら』
他の直接的な歌詞はもちろんのことですが,それ以上に 「この手で」 と歌う部分がとても重く深く,本当に「自分が国王でさえなければ」という想いが伝わってきて,涙がこぼれました。これはすごい。
禅さんのルイ16世,全編観たかった。劇中で禅ルイのこの歌を聴いたら,私,号泣していた自信がある。
 そういえば今回のソロコンでは禅さんの給水タイムにスポットが当たらず,この歌を歌い終わった後も暗い中で禅さんは給水したのですが,客席はみんな禅ルイに心を持って行かれて静まり返り(呆然?),その中で明らかに涙を拭いている禅さんのシルエットを皆がじっと見つめ,禅さんが落ち着くまで見守るという,静寂の中に緊張が漂う不思議な光景でした。


『星から降る金』  (「モーツァルト!」より)
 
 落ち着いた禅さんが,バンマスでピアノのYUKAさんに向かって,軽く微笑みつつゆっくりとうなずいて(暗い中でしたが2列目下手席からはそう見えました)始まったのが,リクエスト第3位だったという『星から降る金』
事前インタビューでもあった通り,男歌としてではなく,ヴァルトシュテッテン男爵夫人としての歌でしたが,途中の王の言葉の辺りだけ,完全にレオポルトになりましたよね。
禅さんのレオポルトはもちろん観たことがないのに,「あ,レオポルトだ」と確信。
考えてみれば禅さんレオポルト,とても似合いそう。キャピュレット卿といろいろダブるからかな。


『最後のダンス』  (「エリザベート」より) ※昼公演のみ
 
 昼公演のみ,ここで回替わり曲の『最後のダンス』
静かにセンターに立った禅さんが,突如左手でジャケットのボタンをパァンッ!!と1発で外した瞬間,表情と雰囲気が激変してトート閣下降臨。
この演出がもう私のツボに入り過ぎて,鼻血噴きながら後ろに倒れるかと思った。なんでこれが昼公演のみなの。
ここだけでも100回くらいおかわりしたい。
 そしてその後は,なぜかバンドメンバー1人1人に絡みながら歌うトート閣下。
禅さんファンの間でも,禅トートの好みはわりと割れますよね。人外なつかみどころのないオーラが少なめで,なんとなく生身感が強いのかな。
禅さんは,どんな人物を演じても,その人の過去や未来まで想像できるような説得力とリアリティを感じさせるのが魅力の一つだと思っているのですが,そんな禅さんが演じると、過去からしっかりとそこに「存在」している「黄泉の帝王」という感じなのかな。
 石丸トートもちょっとこんな感じで,「死」が時折「黄泉の帝王」という人の姿をして現れ迫るというよりも,黄泉の国の自信満々の俺様王が人間界にやってきてグイグイくる,みたいな感じ。
得体のしれないものに憑りつかれる恐怖が減る代わりに,変態ストーカーにつきまとわれる恐怖が増える感じ。(※誉めてます)(※大事なことなので2回言いますが私の個人的感想です)
私はこんなトートも好きなのですが,「ちょっと違う」という人の気持ちもわかる。
「トート」という役に,何を見て何を求めるかの違いが出るのかな。


『あなたがそばにいれば~夜のボート』  (「エリザベート」より)
 
 バンドメンバーに一通り絡んでまたセンターに戻った禅トート,スタンドマイクの前に静かに立ってまたふっと雰囲気が変わったと思ったら,禅フランツが現れます。トートからのフランツ!
そして歌い始めたのは『あなたがそばにいれば』!
今日はソロコン,ということはつまり,そのまま続けて禅シシィが歌い始めます!!!
 正面を向いたまま,歌とわずかな表情の変化だけでフランツとシシィを演じ分けて歌っていく禅さん。もちろん小道具の首飾りなど無いけれど,つけてもらった首飾りを確かめるように胸元を押さえる禅シシィの手の動きで十分です。
昼公演では左手,夜公演では右手で胸元を押さえていて,しかも夜公演ではそのままフランツが強い想いを示すように胸をゆっくりと叩く手の仕草につながっていて,「振付で決まっている動きというよりも,歌いながら思わず出る仕草なんだな」と,聴き惚れると同時に見惚れていました。
1人で歌っていてもちゃんと2人のデュエットとして聴き手に伝わってくる(!)という驚異の『あなたがそばにいれば』が終わると,そのままなんと『夜のボート』のイントロ。
一瞬にして40余年の時を越え,夏の陽光まぶしいバート・イシュルから,シシィの旅先のマルタン岬のテラスへ飛びます。
 対になっている曲とはいえ,よくこれを続けて歌おうと(それも1人で!)思ったなぁ。禅さんだからこそできる,素晴らしい企画ですよね。
 本編でフランツは「登場するたび少しずつ確実に年をとっていく」ことが重要(単純に「青年」と「老人」が演じらればいいわけではない)で,それをきっちり演じてのけるのがフランツ役者のすごさだと思っているのですが,続けて聴くと青年フランツと老フランツの変化の振れ幅の大きさを改めて実感できて,これも予想以上に良かった。
 そして何より,私は禅沼に落ちたきっかけでもある禅フランツ,それも老フランツが大好きで,もう本当,禅フランツの「夜のボート」はですね。涙腺決壊。どんだけ一途で不器用な愛に溢れた,愚かで哀れな男なんだ。あの,こぼれ落ちるような「愛している」がもう(号泣)。
 それに加えて,年を重ねた禅シシィも見事。禅さんは『私だけに』を歌ったことは何度かあるけれども,晩年のシシィを歌う(演じる)のはたぶん初めてですよね。『私だけに』を歌ったかつての儚げな禅シシィが,ちゃんと年を重ねてそこにいた。
 そんな禅フランツと禅シシィが歌う『夜のボート』,染みる…。1人で2人分歌う,のはもちろんすごいのですが,それ以上に『夜のボート』としての完成度が素晴らしい。
 さらに本編では2人が向かい合って歌う『夜のボート』を,正面から観られるというのがソロコンサートならでは。シシィはこんな禅フランツを見ながら,『夜のボート』を歌っていたんですね…。


☆ディズニーメドレー(『Be Our Guest』『Under The Sea』『Friend Like Me』『Go The Distance』『Part Of Your World』『美女と野獣』『A Whole New World』)

 冒頭と最後に『星に願いを』のインストが入ったから,3rdソロコンの「アラン・メンケンメドレー」から「ディズニー・メドレー」になったのかな。
 3rdソロコンに行けなかった私は,初めて観るメドレー。リクエスト曲にも書きました。
ルミエールをはじめ全体的にエロさが減っていたとの話もあり,それはちょっと残念だったのですが,禅さんの七変化がぎゅっと詰まった素敵なメドレーですよね。
ふだんミュージカルや東宝系ミュージカルを観ない人でも知ってるディズニー有名曲メドレーだし,七変化の禅さんも観られるし,ここだけでも公式で配信なり何なりしてくれれば布教しやすい気がするのですが…。
がっつり色気も可愛さも出したの,収録して配信してくれないかなー!!(目黒方面に向かって叫ぶ)

(あー,でもやっぱりもっとエッロい禅ルミエールや禅ジーニー,観たかったなー!!!)(サイレント絶叫)

 そして来ましたよ,噂の禅アリエル。
私,実は2歳の息子がいまして,今まさに,「こえ(これ),なにー? あ・し? あし!(にこっ!)」
みたいなやりとりを日々しているところで,「うちの子,世界一かわいい!」と親バカ全開なのですが,
禅アリエルの「あ・し?」を観て,「えっ,ここにも世界一が?」と真顔になるくらい可愛かった。
何だあれ。何だあの54歳男性演じる16歳人魚姫の可愛さ。あんなビシッとセクシーな黒い衣装着て歌ってるのに何だあの可愛さ。
しかも夜公演はそこまでなかったけど,昼公演の禅アリエルは「自分が可愛い」ことを知っているアリエルでしたよね。ちょっと可愛くやりすぎて,ご本人が一瞬だけ素に戻って笑いそうになったような。うん,可愛い。
禅シシィや禅ベスも好きだけど,私は禅アリエルがいちばん好きかも。
ああ,でもあんまり「可愛い,可愛い」と言いすぎると,禅さんが可愛い路線に走りすぎてしまう。
この可愛さ,このギャップ萌えは,ふだんの禅さんの大人かっこよさ,渋さ,エロさがあってこそですよ。
そのお衣装からもあふれているように,禅さんはかっこよくてセクシーなんですよそっちも大好きなんですよどうぞ忘れないでくださいお願いします!


『わたしはわたしの発明品』  (「アリス・イン・ワンダーランド」より)
 
 そうそう,BW版だと,白の騎士/ジャック役者が歌う歌なんだよなこれ,と思いながら。
日本版のウサギ役者が歌う演出のほうが好きでこれで良かったと思っていますし,これまで禅さんが歌ってたら倒れていたと思っているので,ソロコンで禅さんの,『わたしはわたしの発明品』を聴けてよかった。
もともと大好きな歌ですが,やはりこれもスコーン!と歌詞が入ってきて,ぐっときました。
ちなみに禅さんが『君のヒーロー』以外で「アリス・イン・ワンダーランド」から歌うなら『イカれた帽子屋』だと思っていました。
あと,この曲を歌うなら「BWでは,ジャックを演じる役者がこの役も~」みたいなMCを入れると思ってた。


『Sailing』  (「ニュー・ブレイン」より)
 
 曲どころか演目すら知らなかった歌ですが,「この禅さんめっちゃ好き…!」と思いながら観ていました。
年齢も性別も越えていく禅さんですが,こういう笑顔明るい爽やか青年もやっぱりいいですね。うっとり。
そうか,これが3rdソロコンの最終曲で,ここからアンコールの『星よ』だったのか。それはびっくりする。


『時がきた』  (「ジキル&ハイド」より)
 
 事前インタビューでも語っていた通り,「希望」の歌ではなく「自らを鼓舞する」歌,もっと言うと「自らに言い聞かせる」歌になってましたね。禅ジキルの『時がきた』自体は,某動画サイトで,ミュージカル三昧で歌ったときのものをこそっと聴くことはできますが,このときの『時がきた』は,最後に残った道を冷静に直視しているし,わりと「希望」の要素が残っているように感じます。
これと比べると,今回のソロコンの『時がきた』はずいぶん違っていた気がします。
 私はこの曲を,最後に残った1つの道を「希望」「成功への道」と信じて疑わず進んでいくところに観客は「悲劇」を感じる曲だと思っていたのですが,
今回の禅さんの『時がきた』は,最後に残った道に不安を感じためらっていたのに,進み始めてしまったところに「悲劇」を感じる曲になっていたのかなと。仕方なく歩き始めるジキルの不安とそれゆえの必死の鼓舞が,ビシビシ伝わってきました。
道の前で立ち止まろうとしていたのに,背後から運命のようなものにずるずると押されて歩き始めてしまったジキル。
鹿賀版や石丸版と全く違うのはもちろん,同じ曲を同じ役者が歌ってもこんなに変わるんだなと面白かったです。

 あと,ずっとずっと言ってるんですが,禅さんのハイドが観たい。
こんなジキルの『時がきた』を歌う禅さんのハイドが,どんなハイドになるのか観てみたい。直前インタビューで初演「ジキル&ハイド」で鹿賀さんのアンダーだったことを明かしていましたが,全編できるのならやっておくれ。むしろあのインタビュー記事は,「対決」とかジキハイメドレーを歌う前振りだと思っていたよ。
 さらに言うと,私はずっと禅ジキハイ&石丸アターソンが観たいのだよ…あと,ツイートで見かけた,石丸・石井・石川のトリプルストーンズトリプルキャストの「ジキル&ハイド」案,これは即刻だれか企画を出して通して実現させてほしい。
 全編が無理なら,ジキハイコンサートでもよいよ…それが無理なら『対決』だけでも歌ってお願い…「あなたがそばにいれば」からの「夜のボート」を1人で歌えるんだし,初演アンダーでかつ打ち上げで全曲歌ったとのことだし,できるのでしょう…?
お願い…禅さんジキハイの『対決』を…(もはやうわごと)


『Anthem』  (「CHESS」より)
 
 気になっていたけど本公演を観られなかったことに加え,3rdコンサートで禅さんが泣いてしまって本人もリベンジを誓っていたということで気になっていた曲。
 今回も暗転後に涙をぬぐっていて泣いてしまってはいたようだけど,前回ほどではなかったのかな。確かに,これを「カフェソング」の後に歌うのは心情的に大変そう。今回は順序入れ替えてきましたね。
これも「禅さんのこの役を本公演で全編観てみたい」という感想に尽きるのかな。禅さんの,葛藤する人間臭い役も好き。


『彼を帰して』  (「レ・ミゼラブル」より) ※夜公演のみ
 
 私は!禅バルジャンを!諦めていません!
これを!これから本公演で!本気で!願っています!信じています!だってこんなにバルジャンじゃん!
いろいろパターンはあれど,禅さんが演じる「父親」も好きなんですよね。(←結局全部好きなのでは)
禅バルジャンがコゼットを溺愛し全力で守るのを観たい。めちゃくちゃ観たい。
かつての名マリウスがどんなバルジャンになるのか,どんなバルジャンとしてマリウスと対峙するのかも観たいというのもあるけど,それを抜きにしてもとにかく 「禅さんが演じるバルジャンはどうなるのか」 を観てみたい。


『カフェソング』  (「レ・ミゼラブル」より)
 
 そしてリクエスト曲「ぶっちぎりの2位」,禅マリウスの『カフェソング』
この人は,たとえ何歳になろうとも,「マリウス」になれるんだろうな,と確信した1曲でした。
以前,市村正親さんがラブネバでファントムを演じることについて尋ねられたとき,
「自分の中にはファントムがいる。だからファントムにはいつでもなれる」
的なことをおっしゃっていたと思うのですが,禅さんの中にはマリウスがいるんだろうなぁ。
禅マリウスは,禅マリウスの「カフェソング」は,やはりちょっと別格ですね。空の椅子とテーブルが確かにそこにある。
 この後のリクエスト曲「ぶっちぎりの1位」,禅ジャベールの『星よ』もですが,この音源がないの本当におかしいし,もったいない!
レミゼスペシャルキャストのマリウスなのに,音源がないんですよ?伝説の禅マリですよ?天使ですよ?


『星よ』  (「レ・ミゼラブル」より)
 
 コンサートの最後の感謝の挨拶をしてからの『星よ』ってすごい構成ですよね。ぶちこむぞ鉄格子。
別に,リクエスト1位の曲を最後に歌わなきゃいけないってことはないと思うのですが。
 それはさておき,これも本編で観たかった…!!!禅ジャベール! 禅ジャベールの『ジャベールの自殺』も観たい! 言うだけならタダだから言うけど,究極の夢としては鹿賀バルジャンと禅ジャベールの『対決』とかも観たい。
 もう一度言うけど,ソロコンサートリクエスト曲でぶっちぎり1位2位の公式音源がないのはおかしいよ~,もったいないよ~
マリウスからのジャベール!ジャベールからのマリウス!でみんなをびっくりさせようよ~。


シラノ・ド・ベルジュラック」 (マキノノゾミ脚本) より朗読  「言葉は心を越えない」
~からの『SAY YES』  (CHAGE and ASKA) ※アンコール曲

 はい,今回最大の衝撃ともいえるアンコール曲。
マキノノゾミ版の「シラノ・ド・ベルジュラック」の赤い台本を持ってステージに戻ってきた禅さん,鋼太郎シラノの声色を真似ながら,クリスチャンとのやりとりのシーンを朗読していきます。
ここまでミュージカル曲一色のコンサート,石川禅さん,シラノ・ド・ベルジュラック,ということで高まるワイルドホーン版シラノへの期待…!
禅クリスチャンの「だって,何かの歌でも言ってただろ?『言葉は心を越えない』って」の台詞まで来て,顔を上げる禅さん,「言葉は,心を,越えない」ともう一度ゆっくりと繰り返す…
…からの「SAY YES」入りましたー!!!!! 「よ・け・い・な♪ ものーなどっ 無いよね~♪」

ええええええええええええーっ!!!!!

  そうです,まぎれもなくチャゲアスの「SAY YES」です。
シラノは!? シラノはどこ!? シラノはどこへ行ったの!? と,捜索している間に昼公演が終わっていた感じです。
ワイルドホーン版シラノに思い入れや期待がなければ,ここまでのショックはなかったのかもしれませんが,
思い入れのある人間は,もう完全に17世紀のベルジュラックまで,期待を胸にはばたいていたわけですよ。
そこから1991年の日本,さらには2018年の日本に帰ってくるために,マチソワ間をまるまる使いました。途中完全に迷子でしたよ。
これだけ素晴らしい歌をたくさん聴いたのに,目の前にそのセットリストを置いて眺めているのに,マチソワ間は3分に1回くらい「SAY YES…」と困惑のつぶやきが口をついて出る,みたいな状況でしたよ。

 夜公演は,「アンコールの1曲目がシラノの朗読劇,2曲目がSAY YES」と自分に言い聞かせたことで,ちゃんと楽しめました。
1stソロコンだって最終曲は16世紀ラマンチャで,そこからアンコール曲のABBAだったんだから,それと同じと思えば大丈夫,うん。

 ちなみに,夜公演での「SAY YES」後,スタオベで戻ってきた禅さんがこの曲を選んだ理由について説明してくれました。ざっくり言うと,
 「シラノというフランスの素晴らしい戯曲を現在の日本で上演する際に,その中に現代のJ-POPの歌詞を登場させてしまうってすごいことだと思いませんか!? 僕はここにこれからの日本の演劇の可能性を見て感動したんです!」
みたいな感じだったかな(ものすごくざっくりです)。

 当日は衝撃が大きくて上手く消化できませんでしたが,ここ数日,反芻して消化が進んだら,なんだかどんどん
「禅さんのSAY YES,とても良かったのでは…?」とじわじわきてます。
だって「SAY YES」ってこれ https://www.uta-net.com/song/2774/ ですよ…。
 本当に禅さん楽しそうだったし,モノマネ入ってるんじゃという勢いで上手かったし,自分に厳しすぎて謙虚を通り越して自己評価が低いのではとさえ時々思わせるような(←※個人的な印象)こともあった禅さんが,「君は確かに僕を愛してる」と楽しそうに全力で歌っているのを見るのは,何だか嬉しい。
 ミュージカル曲でソロアルバム出して,これボーナストラックに入れてほしい。もちろんミュージカル曲とPOPSで1枚ずつでもいいよ!(←何目線)
 あ,あと,「SAY YES」もとっても良かったけど,でもやっぱりいつかちゃんと,ワイルドホーンの「シラノ」歌ってください!禅シラノ!

♦7月8日追記
 夜公演終演後の,ハイタッチ会のことを書いていませんでした。
推しとの接触イベントは,私にとっては過剰供給許容量オーバー,なので周りから禅さんのハイタッチを眺めていようと思っていたのですが,参加希望者とそうでない人とで出口が分けられてしまいました…禅さんのハイタッチを見るために!と意を決して参加列に。
 150cmの人間にも優しい高さのハイタッチ会でした。禅さんらしくて素敵ですね。
私も笑顔で「ありがとうございました!」と言えた…はず。(緊張のあまり,記憶があいまい)
(ハイタッチ会という企画に運営側の若干の迷走を感じたり,この企画と回替わり曲を同時発表したらどっちが要因でチケットが売れたかが検証できないのではと思ったりとうだうだいろいろ考えましたが,)
貴重な体験でしたし,間近で禅さんの笑顔を見られたし,なんだかんだ言って楽しかった。ありがとうございました。
 それにしてもこのような接触イベント,私は推しを信仰する信者タイプなので,狂っても1人で「殉教できる!」と信仰を深める方向へ走るのみですが,推しへの恋愛要素がある人はガチ恋へつき落とされるのがわかる気がする。通常は「観客席」と「舞台上」という次元の異なる世界に生きていて,どこか虚構である役者が,接触によって「実在している」と実感してしまう,しかも,「舞台上から私を見た,目が合った,目線をくれた!」みたいなレベルではなく,一瞬だけでも確実に「自分だけを見てくれる」って,これは毒性高いでしょ。その上,「自分に合わせてかがんでくれた」みたいなのが発生したら,ねぇ。
 それによく考えたら,「SAY YES」からの接触イベント,って恋愛系ファンをますます狂わせる流れなのでは。怖い怖い。あ、もちろんハイタッチの禅さんはとても優しかったですよ

 …というわけで,感想はぐだぐだになりましたが,ソロコンサートはとても充実した,禅さんのいろんな愛のこもった,素敵なものでした。
幸せいっぱい。感謝でいっぱいです。

 そして5thコンサートの開催を信じて,楽しみに待っています!どうもありがとうございました!

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