hyuga_kabocha(まっきー)のブログ

Twitterに書ききれない長文投稿用ブログです。

映画「七つの会議」感想

 映画『七つの会議』を見た感想をTwitterでつぶやいた
ので、補足しつつブログにもまとめておきます。原作どころか池井戸作品も未読ですが、鹿賀丈史&スーツのイケオジ&良い声好きなのでホイホイと見てきました。ネタバレ有りです。

 個人的には期待してたよりもはるかに面白かった。野村萬斎の喜・怒・哀・楽・凄み・ごろ寝・はにかみ笑い・高笑い・魔王モードまで全て楽しめるし、謎を解いていくのも面白いし、その過程で豪華キャストがごろごろ出てくる。

 顔芸顔芸言われてるけど、御前会議は完全に耳福でした。とても声が響く部屋で、北大路欣也鹿賀丈史野村萬斎の本気の声がずっと響いてるんですよ。良い声が好きな人はこれを映画館の音響で聴くためだけでも映画館行って見たほうがいい。
 
 開始3分でいきなり鹿賀さん空気椅子モード(鹿賀さんの足で椅子の足が完全に隠れている。とにかく鹿賀さんの足が長い)の営業会議始まってびっくりした。坂戸(片岡愛之助)より八角野村萬斎)が10歳年上設定とか言われても意味がわからない。萬斎さん若い。ミッチーの休日服は全くサラリーマンに見えない。うん、知ってた。この話のミッチー、どこまでもお人好し。

 岡田浩暉さんは私の中で薄幸繊細美青年フランツなので、「七つの会議」のギャップはすごい。怪しいリストを見つけて部屋を出た瞬間に野村萬斎が立ってて「面白そうなリストですね」って言われたら死ぬよね。異動で済んでよかったね。でも坂戸と違って、本当に音も無く退場させられてそれきりとは。

 そういえば、片岡愛之助が出てくると思ったところで橋本さとしが出てきたときは、驚いて三度見した。「えっ、さとしさん!?さとしさんだよね?橋本さとしさんだよね?えっ?」って動揺している間に登場シーンが終わっちゃったけど。

 最後に出てくる顧問弁護士。ツイートで誰か大物キャスト出てくるっぽいと見てはいましたが、役所広司さんでしたか。これをサプライズキャストにしちゃうのすごい。
このキャスト陣に並べれば、さらに迫力と面白そうな感じが増すのに。
隅から隅まで、豪華かつぴったりなキャスティングばかりでほんと良かった。

 物語のオチ?については、徳山に睨まれて震える梨田から、坂戸-北川、北川-梨田の関係性と同様の関係性が梨田-徳山にもあったことがわかって、梨田がつくった体質と徳山に告発したけれどその徳山こそがこの体質の張本人、ということかな。その昔、梨田も徳山に「遅えよ」「甘いな」ってさんざん言われてたんでしょうね。

 「この会議に議事録は存在しない」という台詞も、梨田にすべてを押しつけて自分はトップに君臨し続ける姿も、そこだけ見たらかっこいいだろうに物語を追った後に見ると小物さが際立つというか。北大路欣也鹿賀丈史橋爪功香川照之などなど、とこれだけ大物悪役できるキャストをそろえておいて、結局みんな小物、みんなやってたこと同じってすごいと思うんですよね。
 そこから最後、エンドクレジットの後ろで八角こと野村萬斎のたった1人の長台詞につながってくる。

 あと、瀬尾はやみさんの「七つの会議」の感想がとても面白かったので勝手ながら貼らせていただきます。
 ドーナツを気に入って推すところもですが、北川が選んだ道が「食べられる薔薇農家」というの、単に奇をてらったりウケ狙いじゃなくて、感慨深い面がありますよね。この後の北川を描いたスピンオフを見たいくらい。

  パンフレット読んだら、この作品の2つのモチーフ「ドーナツ」と「ねじ」について「ドーナツは穴が開いたもの、ねじは穴を埋めるもの」という萬斎さんと朝倉さんの会話が。それは思いつかなかった。
 御前会議はお台場ヒルトンの最大級の宴会場・ペガサスとかロケ地情報も載ってて面白い。

 あと、応援上映あったら楽しそう、とも思いました。
「逃げてー!魔王モードの八角来てる逃げてー!」
「よっ、意外と小物!!」
とか叫びながら見たい。
御前会議始まる前とか「待ってました!!」って盛り上がりたい。

 とりとめなく語りましたが、久しぶりに「映画館でもう1回見たい」って思った映画だったかも。他の人の感想や考察も面白い!
 今後ますます大ヒットして、またこんなイケオジスーツ祭りで面白い映画が撮られるといいなと思います。

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