先日の配信で初めて『スリル・ミー』(成福ペアとにろまりペア)を観ました!
他の人の感想を読んで大まかなあらすじは知っていたものの、ずっと気になっていたので、配信で作品全体を観られてよかったです。ホリプロさま配信ありがとうございます!
配信を視聴後、こんなアンケートを見かけて
https://twitter.com/stanigh/status/1399210721825550337?s=20
考えたので、ブログにも書いておこうかなと。その後「私」はどうなったと思うか。
成河「私」は、人の世と交わらず、1人で彼の墓っぽいものを建てて静かに過ごしたのではと思いました。ただし、「彼」を殺した囚人のことは調べ上げているイメージ。
万里生「私」は、この作品のモデルになった、レイのモデルとなった人物のその後と近いイメージで、国外で結婚してわりと幸せに暮らしそう。ただし、常に「彼」の写真は持ち歩いているし部屋に飾っているし、死ぬときは「これで永遠にいっしょだ!」って笑顔で臨終を迎えてそう。
「彼」に関しては、観る前に想像していたのとちょっと違いました。もっと頭脳キレキレに全振りしていて、愛とか感情とかわからないくらいの人物かと思っていたのですが、父親から愛されない八つ当たりをしている、頭はいいけど厨二病をこじらせた感じの子どもで、わりと普通の人間だなと。ダロウみたいな弁護士になりたかったというのも、劇場型裁判をやって多くの人の心をつかみたい、動かしたい、認められたいという欲求なんだろうなと。ニーチェに走らず、過去の大事件の弁護士や検事や裁判記録を調べ上げるほうに走っていればよかったのかも。劇場型裁判で多くの人の心を動かした人物なら、ほんの数年前に、ユダヤ人の君たちを死刑から救った弁護士と逆に、人心を煽ってユダヤ人を死刑に追い込んだ検事がいたよ……。
元になった事件が事件なので、犯行シーンがどう表現されるのかがいちばん怖かったのですが、予想よりあっさり表現でよかった……と思っていたら、「配信だとそう見えるかもだけど劇場で観るとあのシーンが生々しくて吐きそうになる」みたいなことを言っている方も見かけて、やはり狭くて暗い劇場で生で観るものなんだろうなこの作品、と改めて思いました。
私は明るい部屋で、横で5歳男児が歌い踊る横で観ていたので、この子を事件の被害者にしないためには、「私」にしないためには、「彼」にしないためには、どう育てればいいんだろうとか意識が別方向に行ってしまったので……
あと、私自身が非常に「私」に近い性質(小学校高学年のときに友人とちょっとこんな感じの関係になったこともある)で、最初から最後まで「私」がこういうことをしたのがとてもよくわかってしまい、感想が「私」への同情と共感になってしまうので作品自体への感想が書きづらいです。私は、「彼」に出会わなくてよかったと心の底から思ってしまって……。ここまで好きな相手に会えたんだからという人もいるかもですが、ここまで好きになるけど破滅へ導かない相手もいたと思いますよ……。
2人の恋愛表現については、キスシーンどーんよりも、ネクタイ外しながらサスペンダー外しながら近づいていくシーンのほうが好き、って書こうとしたけど、いつぞやのディナーショーで圭吾さんが禅さんの唇奪った事件が発生したときに自分が大騒ぎしたのを思い出したので、推しが出たら掌クルーーーーン!かもです。
そういえば視聴後の第一声は、禅「私」と禅「彼」で観たい、でした。
観る前は、禅さんは断然「私」だろうと思っていたのですが、「彼」の、人前では超絶見栄を張って強がっているけど実は脆くて繊細で愛を求める子どもな内面、というのを観たら、禅さんの「彼」も観てみたいなと。でも当時と現在を行き来しながら語る様子、彼との事件後のやりとり、「99年」あたりで狂気のギアを上げていく様子を観るとやはり「私」も観たいなと。ということで、禅「私」と禅「彼」でお願いします。
あ、でも、つい人間くさい役や狂気の役が好きなのでやってやってと言ってしまうけど、禅さんは愛にあふれる優しい役もいっぱい観たいです。ラブソングもいっぱい歌ってください。
最後は120%脱線、作品内容についての深い考察は微塵もない感想で失礼しました。